002  A secret byte and a kitten

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「そういえば 猫に名前つけたの?」 琥珀がキッチンから 出てきた 僕を囲むようにして 右から奏汰燈李琥珀と いう順番で後ろから猫を覗き込んでいる 燈李は僕を抱き締めたまま 「嫉妬深い子だから んーんーどんな感じがいいかな?」 ……嫉妬深い 嫉妬… 「嫉妬って英語で何て言うの?」 確か…Envyだけど 「Envyかjealousyじゃない?」 僕の代わりに答えたのは 琥珀だった 「エンヴィーって可愛いね」 「呼びにくくね?」 それ以前に嫉妬って 呼ばれる猫可哀想じゃない? ここはメジャーに 「くろでいいんじゃない?」 黒猫だし 僕がそう言うと奏汰が… 「メジャー過ぎてつまらないよ!」 名前につまらないとかあるのかな?? 「ならエンヴィーでいいんじゃない?」 そう言って見ると 奏汰は満面な笑みで頷いた 猫の名前はエンヴィーに 決まったみたい 「そろそろ退いてくれない燈李」 「あ?あぁ、悪い」 燈李はそう言いながら 僕から離れた 「日和ご飯どのくらい食べる?」 琥珀は杓文字を片手に そう聞いてきた 「ちょっと少なめでお願い」 どうでもいい事だけど 琥珀エプロン似合いすぎだし 杓文字を持ってても 様になってるなあ  
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