2349人が本棚に入れています
本棚に追加
/151ページ
嵐は突然にっとか
嵐の前の静けさとかよくいうけど
ほんとに突然だと思う
突然過ぎて迷惑極まりない
その日は凄く寒くて
雪も結構降ってた
僕はキッチンで朝ご飯作りをしていて
燈李は僕の手伝いをしてくれてて
琥珀は部屋で勉強、奏汰も部屋で
何かしてるみたい
そんな時に嵐は訪れた
ピンポーンと家に鳴り響くインターホン
郵便とかかな?
「出てくる」
僕はエプロンを外し
玄関に向かった
ガチャとドアを開けると
僕よりは身長が少し高くて
髪はピンク色の男の子がいた
「…どちら様でしょうか?」
「お前こそ誰だよ」
…………
「何か用ですか?」
「お前になんか用ねぇよ
てかどけよ邪魔なんだよ」
…初対面の人に対しての
態度じゃないよね
僕この子嫌い
「何してんだ日和?」
リビングから燈李が出てきた
「あ、とーりっ」
ドンッと僕を押し退け
燈李に抱きつく男の子
いたっ
何で僕が押されなきゃいけないのかな?
ペタンと地面に尻餅をついてる僕
と言うか…なに今の声?
誰の声?どこから声が…??
ちらっと男の子を見ると
さっきの仏頂面はどこにいったのか
今は凄い笑顔で燈李に抱きついてる
チクッ
……なに今のチクッって
胸の辺りがチクチクする
最初のコメントを投稿しよう!