003     A storm is suddenly?

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燈李は男の子を退かし 僕の腕を引っ張った 「大丈夫か?」 「うん」 「ねぇ燈李 その子だれぇ?」 語尾を伸ばすな 「あっわかったぁ 再婚相手の子供でしょ! 君何歳?」 この子は僕を年下だと 思ってるのかな? 「………」 「俺と同い年 お前の一つ先輩だ」 一つって事は中3か 「てっきり年下だと思った」 男の子はにっこり笑い こっちを見ている 「…………うざい」 僕はそれだけ言うと リビングに向かった 次にリビングに入って来たのは 琥珀と奏汰 その後に続いて燈李とあの子 あの子は燈李の腕に 自分の腕を絡めてニコニコしている 「何でいるの?」 いつもニコニコしてる 奏汰がちょっと不機嫌 「ほんと何でいるわけ?」 琥珀もなんだか冷たい 「どうしてそんな事言うの?」 ………何故泣くんだろ? 男の子は泣きながら ぎゅうと燈李に抱き付いた 燈李もうざったそうに 男の子を見ている 「……どうでもいいから 席についてくれない?」 僕がそう言うと 奏汰はいつもの笑顔に僕に向けてきた 琥珀もいつも通りに戻り 席に着いた あの子はご飯いるのかな? 「朝ごはん食べる?」 「え?あ、うん 食べるよぉ」 お茶碗…僕のを貸すしかないか …てか当たり前のように 食べるよって言ったよねこの子  
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