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出会ったときから、その存在だけが少しだけ輝いて見えていた。
手に入れたくて、手を伸ばしたら応えてくれた。
それは本当に「天にも昇る」ほど嬉しかったんだ。
手を繋いで歩くことが当たり前で幸せで。
周りも羨む位の僕たちだったのに。
「好きなのはあなただけだから」
組み敷かれたその下から、女の目が艶やかにいう。
信じたい。
信じたかった。
それでも、あの眩しい笑顔も振舞いも、もう僕だけが知っているものじゃ無いということに、激しい感情を覚えずにはいられない。
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