知らない、知らない。

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知らない、知らない。

狂おしいほどの愛情、と言えば聞こえは良いけれど、 ただの狂気。 出来ることならこの手の届くところに留め置いて 既に人として死んでしまえばいい。 そうやって僕の手で、僕の中だけで生きていればいいのに と。 こんなにも真っ黒な炎が、どこに燃え盛る種があったのだろうか 蝕んでいく、この激情。 知らない、フリはもう出来ない。 .
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