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修介(シュウスケ)
『俺の名前は、修介。高校初の夏休み。朝早くから電車に乗り、何回か乗り換え、更にバスで田舎へと向かう。今は、そのバスの中だ』
美夏(ミカ)
「おばぁちゃん家、まだ着かないの~。ミカ、疲れたぁ~」
(だるそうに)
修介
『俺に寄りかかって、だるそうにしているのが、俺の妹の美夏』
咲希(サキ)
「美夏ちゃん。おばぁちゃんのお家は、このバスの終点ですぅ。まだまだかかりますですよぉ」
修介
『美夏の隣、俺の隣の隣に座ってるのが、咲希ちゃん。美夏と同じ7才だが、おっとりしていて変な敬語を使っている。まぁ、それに合う見た目だから、可愛らしくて、うちの勝ち気な妹とは正反対だ』
大輝(ダイキ)
「じゃぁさ、じゃぁさ!トランプでもしよっか?電車の中では、コテンパンにやられちゃったけど、今度はかぁぁつ!!」
修介
『咲希ちゃんの隣に座ってるのが、咲希ちゃんの兄、大輝。俺と同い年で、学校はずっと一緒。まぁ、親友だ。そして、俺達は従兄弟同士。一緒に、婆ちゃんの家へと向かっている。親達は、仕事の都合で日をずらして来る』
美夏
「え~、大輝弱いから、ちょ~つまんな~い」
大輝
「ガーン…!み、美夏ちゃん…?せめて、大輝お兄ちゃんって、呼んでほしい…な?」
美夏
「ババ抜きで1回も勝てない癖に、生意気~」
大輝
「ガーンガーン!…しゅん…」
咲希
「お兄ちゃま、よしよしですぅ。元気出して下さい。ね?」
(ニコッ)
大輝
「咲希…。なんて優しい我が妹なんだぁ~。お兄ちゃん感動して涙が…」
咲希
「今度、サキがわざと負けてあげますからぁ」
大輝
「…………。それはそれで、お兄ちゃんとしてどうなの?俺?」
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