第1章 田舎へ

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  修介(シュウスケ) 『俺の名前は、修介。高校初の夏休み。朝早くから電車に乗り、何回か乗り換え、更にバスで田舎へと向かう。今は、そのバスの中だ』 美夏(ミカ) 「おばぁちゃん家、まだ着かないの~。ミカ、疲れたぁ~」 (だるそうに) 修介 『俺に寄りかかって、だるそうにしているのが、俺の妹の美夏』 咲希(サキ) 「美夏ちゃん。おばぁちゃんのお家は、このバスの終点ですぅ。まだまだかかりますですよぉ」 修介 『美夏の隣、俺の隣の隣に座ってるのが、咲希ちゃん。美夏と同じ7才だが、おっとりしていて変な敬語を使っている。まぁ、それに合う見た目だから、可愛らしくて、うちの勝ち気な妹とは正反対だ』 大輝(ダイキ) 「じゃぁさ、じゃぁさ!トランプでもしよっか?電車の中では、コテンパンにやられちゃったけど、今度はかぁぁつ!!」 修介 『咲希ちゃんの隣に座ってるのが、咲希ちゃんの兄、大輝。俺と同い年で、学校はずっと一緒。まぁ、親友だ。そして、俺達は従兄弟同士。一緒に、婆ちゃんの家へと向かっている。親達は、仕事の都合で日をずらして来る』 美夏 「え~、大輝弱いから、ちょ~つまんな~い」 大輝 「ガーン…!み、美夏ちゃん…?せめて、大輝お兄ちゃんって、呼んでほしい…な?」 美夏 「ババ抜きで1回も勝てない癖に、生意気~」 大輝 「ガーンガーン!…しゅん…」 咲希 「お兄ちゃま、よしよしですぅ。元気出して下さい。ね?」 (ニコッ) 大輝 「咲希…。なんて優しい我が妹なんだぁ~。お兄ちゃん感動して涙が…」 咲希 「今度、サキがわざと負けてあげますからぁ」 大輝 「…………。それはそれで、お兄ちゃんとしてどうなの?俺?」  
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