奉公

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時は遥か未来のこと。 いや実質には戻った、と言った方が良いのかもしれない。 年号など既に数えてすらいなくなった頃… 天下は闘いの海に包まれた。 ある者が言った。 「この世に不満を抱くのなら、己の手で覆してしまえば良い」 口にするのは簡単なこと。 誰かが言った。 「この世を覆すなんて、とんでもない絵空事さ。やり遂げるなんてのは、とんでもない馬鹿か、よっぽどこの世に想いを馳せている奴だ」 しかし、そんな絵空事を真にやり遂げた馬鹿がいた。 歴史は完全にひっくり返ったのだ。 …筆者達の生きる世で言う戦国、そこへ戻ったとも進んだともとれる時代。
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