奉公

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やがて少年の足取りも鈍くなり、空にも夕闇が薄くかかってきた。 あと半刻もすれば辺りは完全に闇となる頃合いだ。 しかし、回りには宿どころか人の気配、いや道すらもなかった。 …このような道には夜盗も出ない。 少年は分かりながらに歩いているのだ。 この少年は頭が相当に切れる。
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