妄想ｻｰｸﾙ・ｲﾍﾞ作品集

妄想の秋

心霊写真じゃなくても良い。
ＵＦＯだって良い。

とにかく、珍しい写真が撮りたかった。

このブームに乗って、そんな写真を学校に持って行きでもすれば、一躍クラスの人気者。

単細胞な私は、そんな事のために両親からカメラを借りた。

ここで引き返せば良かったと、今でも心底思う。

両親から借りたカメラは『バカチョンカメラ』

正式名称は知らないが、シャッターを押すだけで誰でも簡単に写真が撮れる。

まだ幼い私には、父親が持っている高そうなカメラを貸して貰えなかった。

カメラを首からぶら下げながら、私が最初に向かった場所は……。

墓地だ。