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言われてはっとした。
よくよく考えたら僕、こんなに赤の他人と喋ったの久し振りかも…
感動に浸ろうとしたのを察知したのか、副長さんは再び同じ質問をしてきた。
?「知ってる事について洗いざらい吐け!
というよりは、未来では俺達はどう伝わってるんだ?」
…いや
同じ質問と云うよりは明らかに自分の事を知りたいような…
長「下手に言って未来が変わるのは避けたいので言いません。」
だが、ここは断るべきだろう。
未来を言って変わってしまったら、もともこも無いしね♪
長「…でも」
それじゃあこの人は納得しないだろうから…
長「土方副長の趣味の話ならできますよ?」
確か豊玉発句集っていう句集があったはずだよね?
なんて事を頭の片隅で考えていたら…
…鬼が降臨なされた。
殺気まで出しているこの人物はとても同一人物には見えないから不思議だ。
何でこうなったんだろうと考えて……分かった。
斎藤さんが、この人に対して言っていた<副長>、つまり、今現在鬼になっている人と、さっき僕が言った<副長>は同一…本人を目の前にしてあんな大それた事を…
土「ほぉ~
後世には俺の趣味が伝わってるんだなぁ」
…あれ?
副長さんの怒りは僕には向いておらず、今この場に居ない人に向けられたものだった。
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