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「ゆずっ...!!!」
夏輝が私に走り寄ってくる。
夏輝は私を抱き起こすと私を突き飛ばした女の子を睨んだ。
「彰!!!
何すんだお前!!!」
“彰”と呼ばれたその女の子は夏輝のその表情とその言葉がまるで信じられない、と言っているような青い顔をした。
「...な、夏輝...!?
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!!!!!!
夏輝があきにそんな顔するなんて...そんなこと言うなんてッ!!!
...夏輝...そんな女の何が良いわけ...?
あきのほうが可愛い!!!
あきのほうがスタイルいい!!
あきのほうがずっと夏輝だけ...夏輝のことだけ好きだったのに...!!!!
そんな女...ぽっと出の女なんかどこがいいの!?」
過呼吸のような呼吸は治ったようだが今度はその子はヒステリーを起こして叫んでいた。
私は結構強気な方なのでいつもならここまで言われたら何かしら言い返していたと思うが見ず知らずの女に突き飛ばされて体が動かなかった。
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