蛭川 紗衣

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紗衣が注文カウンターに行ったのをみとどけ、悠斗にヒョイっと手招きした。 「……なんだよ…。」 「おぃ…あんなに人気だとは訊いてねーぞ…!」 2人は声を潜めて話した。 「わりぃわりぃ…!つかさ、知らないお前のが珍しいぞ?」 「は?!んな訳ねーだろっ!」 「いや。まじで。」 「………」 なんたる失態……。 あんな可愛い子をサーチしてなかったなんて…… 「お待たせしました!…どうしました…?」 高めの声が響いた。 「あぁ……いやぁ…戴きます…」 一口飲むと悠斗が口を開いた。
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