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「どこにいんだよアミュール・ドラゴン~。」
ミルガントから聞いた話しによれば、アミュール・ドラゴンは足が左右合わせて6本あるらしい。
色は黄色で、口から照射される雷系魔法には要注意とのことだ。
まぁ、彼が言うには楽勝らしいのだが――
今回このAA任務を請けたのは、魔法学園の入学金を稼ぐためであり、魔物との戦闘に馴れるためでもある。
本当はSランクを請けれるのだが、それだとエリサリアのことを護れるかどうか不安なので、依頼のランクをあえて2つを下げたのだ。
それでも貰える報酬金は充分大金なので、別に構わないのだが。
シレンは隣を見ると、エリサリアが少しそわそわしていた。
「シレン様………
私――――」
「危ねぇッ!!」
ようやく口を開いたエリサリアだが、シレンは言葉を遮ってエリサリアを抱えて素早く横に転がる。
その直後にエリサリアが立っていた場所に電撃が落ちた。
「あ、ありがとうござ―――」
「エリサリアっ!
後方で支援を頼む!
俺は直接奴と闘うッ!!」
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