鬼ごっこ

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AM1:20 オレたちB組は新井町の中でもあまり人通りの少ない日川神社に集まっていた 鬼ごっこをするために 「これからついに始まるんだな」 飯田がこわばった表情でつぶやく 「あぁ。これからオレたちは友達と戦うんだ」 「もう覚悟は決めたさ、オレはB組のみんなを守るよ」 どこか寂しさと不安が入り混じったような目をしながら言うしんちゃんにオレは言葉を投げかけた サームライ♪ メールがきた おはようございます 黒子です ただいま5分前になりましたので新井町駅にて模擬戦専用ジャケットを配布します 一番最後にジャケットをとったクラスが最初の鬼となります このジャケットは今後の模擬戦でも使っていくジャケットですので今回お取りしてもらわなければ失格となります 尚、ジャケットは人数分ございますが今から10分の間しか配布いたしません 時間内にお取りください では10分後の1:35になりましたら鬼ごっこの開始とさせていただきます ご健闘をお祈りします なんだって・・・・・ 10分だと? 今いる日川神社は新井町の外れ、そして新井町駅はちょうど新井町の中心にある だが新井町は広いからここから駅まで走ったら15分はかかる それに足の遅い人じゃもっとかかるだろうし自転車も今は手元にない・・・・ どうすれば・・・・ 「よし、ジャケットはオレと木下と指篠と飯田でいく。オレたちなら足が早いし一人5着で20人分持ってこれるからな みんなは駅との中間点、そうだなぁ・・・・トゥンドゥまで来てくれ。オレたちが必ずジャケットは届けるから 」 しんちゃんが素早く指示をだす 「トゥンドゥ?あぁあの100円ショップか、全力で走ればいけなくもないな」 「部活やめた里乃じゃ走れないじゃないか?(笑)」 飯田が減らず口をたてる 「やめたんじゃないやめさせられたのー!」 オレたちジャケット組は駅へ向かって走りだした
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