鬼ごっこ

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AM1:29 メールから4分経った 日川神社から駅まではまだ3分の1まで行ったくらいであまり順調とは言えない 「な、なぁ、ま、間に合うのかよこんなんで・・・」 息も絶え絶えに木下が問いかける 「うっせーよ!余裕だよ!」 この頃の飯田はマンガの影響で余裕だよが口癖になっている 「おい、あれって・・・・」 「ちっ、ついにはじまったなぁ・・・ホントの意味での模擬戦がよぉ・・・・」 オレたちが見たのは目の前の最短ルートを行くためには通るしかない橋に厳重なバリケードを作るA組の人たちだった 「どうやらオレたちを駅へ行かせないように時間かせぎしたいみたいだな」 「余裕だよ!ぶっこわしゃいいんだ!」 バリケードというにはあまりのお粗末な段ボールやゴミ箱の塊にオレたちはスピードを緩めることなく体当たりをした その瞬間、ガラクタどもはくだけちり無念にもバリケードの役目を果たすことはできなかった 「な!余裕だろ!」 「お前いまので抜けれなかったらどうすんだよ!」 「そん時はなんとかしたって!余裕だから!木下はいつもビビりすぎなんだよ!」 「ビビってねーよ!」 あの程度の規模だったにしろ妨害されたことには変わりはない。しんちゃんの言うとおり他のクラスもウチみたいに戦う覚悟をしたらしいな オレたちは駅へ急ぐ
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