4人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
最後の授業の終業チャイムが1日の終わりを告げる。
「つかれた~ミルクティー呑みたいよぉ~」
「その"呑み"は飲酒のほうだから(笑)」
慶のどうでもいい発言に金子が余計なツッコミを入れる。こうゆう時は大抵・・・
「うぇへへへ」
幹太朗が笑うと決まっている。
そんな光景を遠目で見ながら中学からの友達、真太ことしんちゃんと世間話をしていた。
「なぁ里乃、お前今日のニュース見たか?」
「ん?あぁあの新総理のことか?」
「うん。なんだかその新総理って"日本は世界からなめられてる。武力をもって日本の力を見せ付けなきゃいけない"とか物騒なこと言ってるらしくてさ」
さすがしんちゃん。勉強もスポーツもできておもしろい完璧なあんたは世間のことにも目を向けてんのね。
「武力なんか使ったら世界から批判浴びないか?」
「里乃もそう思うか・・・考えが安易すぎてなんだかなぁ~って感じなんだよな」
「なぁ」
しんちゃんのこの小さな不安は翌日の朝に現実のものとなりオレたちに衝撃を与える。
最初のコメントを投稿しよう!