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「ゆきー?」
ガチャリと玄関の扉を開けながらあたしの幼なじみの名前を呼ぶ。
しかし、返事が帰ってくることは無い。
ふと下を見ると、男物のハイカットシューズと、どう見ても女物と思われるローファーが並べられている。
「また…女の子連れ込んでる…」
祐紀は、女遊びが本当に酷い。
あたしの友達でも何人も泣かされている。
しかし、そんな事は気にせず冷蔵庫へと足を進めていくあたし。
両親が共働きであまりご飯を作って貰えない祐紀にあたしのお母さんは、毎日ご飯を作ってあげている。
そしてあたしは毎日それを、祐紀に届ける役目。
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