運命の分かれ道

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「実はこれは極秘事項なので他言はしないでくださいね」 「だいたい『組織』がからむのはそういうたぐいのものだからいちいちいわなくてもわかってるよ」 「そうですか。では、簡潔に述べますと、彼には自分でも気づいてはいないと思いますが強大な力が眠っています」 「強大な力ってのはなんだ?」 「それは我々の方でも分かっていませんがその力には花の蜜に集まる虫のように魔物が誘われてくるようです」 「それは大変なことになりそうだな」 志紀はあまり実感がもてないようだ。 「それにその力を悪用とする集団もあるようなので『組織』は彼を護衛するように我々に命令したのです。 だからこれは重要な仕事なのです」 そこまで聞いた志紀は苦笑いを浮かべていた。
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