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休みがあけて月曜日。
志紀は、いつも学校に行くために通っている道をため息をつきながら歩いていた。
この前は、彰宏を護衛することを了承してしまったが、今考えるとこれからほぼ毎日彼の近くにいなければならないと思うとため息がついついこぼれてしまうようだ。
学校の正門近くまでくると、絶対あわなくてはいけないのにあいたくない人物がいた。
それは、もちろん彰宏のことなのだが、その周りには三人の女子が一緒に歩いていた。
彰宏は、毎日登校するときには必ず女子と一緒にいる。
聞いた話では、待ち合わせをしていないはずなのに道で毎日会ってしまう、とのことだ。
「はあ…登校中に襲われたら仕事が増えるからやめてほしいんだけどな」
面倒くさそうな目で彼らを見ていたが、意識は周りに向けており、怪しい人物がいたらすぐにわかるようにしていた。
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