1色目

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【水色side】 今日は朝から暇だった。 何時ものように教室にいったら委員長が休みのことを知った。 図書室で委員長のオススメの本を聞いて その本を読む予定だったのに………… 予定がなくなった。 *** どうしようか迷ってたらたまに本を読んでる中庭のベンチに付いた。 この中庭は特別教室棟の中にあるから人は近づけない 静かな場所でかなり気に入っていた。 いくら春で暖かくなったからって まだ、肌寒い日は続くから特別教室のやつらも来ない だから気に入っていたのに…………… 「ねー、水色」 なんでこいつは僕の隣に座っているのだろう? しかもピンクはこの曇った空を天気がいいなんて言う。 おかしい、やっぱりピンクはおかしい奴だ あの紫と一緒にいるのも有り得ないと思うけどね。 「そういえばさ、今日図書室いかないの?」 「今日は当番じゃない」 そう言うと嬉しそうな顔をするピンク。 ピンクは僕と双子なのに、なんでこんなに性格が違うんだろう? どちらかと言うと紫と兄弟みたいだ………。
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