1色目

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僕は冷めてる それは周りのやつらも言ってることだし、僕自身もそう思う。 双子であるピンクはもちろん 兄貴分の紫だってどうでもいい。 それにみんなが怖がるアノ人だって僕の中ではどうでもいいモノなんだ。 委員長と本があればそれで満足なんだ。 だけどピンクは違う 紫や先輩と位置する人たちを慕い、アノ人を怖がる。 双子の僕の世話をおせっかいなくらいして 大好きと言う。 笑顔をいつも浮かべて楽しそうにしている 何もかもが正反対な僕たち。 だけど 僕のことを優しいなんて言うのはピンクくらいだ。 いつの間にか隣で寝ているピンクに 自分の着ていたブレザーをかけてやる。 僕とお揃いにすると言って伸ばした前髪をみると、不思議な気分になってくる……。 あぁ、早くピンク起きないかな。
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