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郁「…今更学園に通うことになるとは……」
ミリアとの話の翌日、郁は学園の前にいた。
シュベルク学園
小・中・高一貫の学園で都心から離れた山一帯が学園の敷地。
魔法学園であり、財閥の跡取りなんかも通っている。
各国にある魔法学園の中では、飛び抜けて優秀で、他の国から来る者までいる。
広大な敷地の中には初等部校舎・中等部校舎・高等部校舎が離れてあり、学部が違い者が出会うことはない。
また全寮制男子校であり、敷地の中には一通りの物が買えるモールなんかあり、1つの都市として成り立っている。
郁(学園長室に行けばいいんだよな……)
郁は馬鹿でかい高等部校舎に呆れながらも、学園長室に向かうため中へ足を踏み入れた。
ちなみに、地図は貰っているので迷うことはない。
そして何度も角を曲がり、何度も階段を上がることでようやく学園長室と書かれている扉を見つけ出した。
手にしていた地図をボックスに入れ、扉へ向き直った。
ボックスとは、魔法によって作り出した異空間である。
何でも入れることでき、最初に習う基本的な魔法だ。
これは、属性魔法に分類されずに無属性と呼ばれる。
無属性とは誰にも扱うことが出来る属性の魔法だ。
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