第15章

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郁「話せないわけじゃないんだ」 臣「俺たちは別に隠そうとはしてない  言いづらいだけだ」 千「では、聞けば答えてくれますか?」 ゆっくりと2人は体を起こす。 真剣な瞳は、どこか恐ろしく思えた。 郁「千里、『神の庭』持ってる?」 千「えぇ、どうぞ」 千里はボックスに手を入れ、一冊の本を取り出した。 郁「この本の内容は俺と臣が書いたもの  それを誰かが、訳して本にした」 臣「内容は、全て俺たち自身に起こったことを  元にしている    書かれていることが全て真実だ」 郁の持つ、古びた本を見つめる。 これが全て真実。 と言うことは、幼いころに聞いた『神の庭』が元になっていた聖書の話は全て真実だということか? 郁「1対の神様がまず、アダムを創りだした」 臣「そして、アダムの肋骨からイヴを創りだした」 優「神様がいるのか?」       
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