第15章

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郁「そして、力を与えてくださった  イヴには、罪を許す白の力を」 臣「アダムには罪を裁く黒の力を  加えて、火、水、地、風、雷、光の力を  2人に与えてくださった」 今の俺たちが持つ力。 人なら誰しも持つ力は、神から与えられたものか。 皆、あることは分かっていた。 けれど、魔力が何故あるのかには答えることはできなかった。 その答えがこれか。 アダムとイヴを守る為。 郁「そして、子供が生まれた」 ドキリと胸が鳴る。 郁ではないイヴのとこだと分かっている。 けれど、どうしても胸のざわつきは消えなかった。 臣「最初の子供は、全部で6人  それぞれ、1つずつ力を受け継いだ」 郁「その子供が、千里  お前たちだよ」 話が急に千里の方へ向かい、それに反応しきれなかったのか、千里は無反応だった。 しかし、だんだんと話を理解したようで困惑がありありとわかる。         
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