第15章

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千「それは、どういう……」 郁「戸惑うのも無理はない  記憶が全くないだろうから」 臣「要するに、お前たち属性剣は皆、俺達の  最初の子供たちの生まれ変わりだ」 千「だが、俺たちは年齢も違って…」 郁「生まれ変わりに周期はない  年齢も性別も違って当たり前だ」 だから、か。 それだから、郁は千里を属性剣に誘ったのだ。 それをじわじわと理解し始めた千里は、考え込むように顎に手を当てる。 臣「最初に生まれた人間だ  そのせいか、純粋で強い力を持っていた」 郁「長く生きる中で、人の持つ力は混じり合い  純粋な1つの力が感じられなくなった  今は、どちらかというと火に近い、など曖昧に  属性として判断している  だが、曖昧な属性では魔物には弱い」 千「だから、俺が必要だったんですね」 しみじみといったように呟いた。 それに、微かに郁がほほ笑む。 郁「本来、純粋な力は他のものには負けない  だから、他の人よりも格段に強い事になる」 臣「そうなると、自然とカリシュアルに集まる  そして、属性剣につくだろう」 千「俺も薦められましたが、  興味が無かったので…」          
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