第15章

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その時のことを思いだしているのか、薄く千里は笑った。 一緒に、郁も思わずといったように笑みをこぼす。 郁「頑張って、大学を出てカリシュアルに  就職したのにいつまでも来ないから、  迎えに行ったんだよ  親父の学校の教師とは思わなかったけど」 千「悪かったな」 弱冠12歳で、郁は魔剣の任についた。 その頃から、全てを知っていたというわけか。 俺達が、のうのうと生きている中で。 臣「今の千里の方がはるかに、  あの子供達より力が強い  あの頃は、魔物に太刀打ちできなかった」 郁「1人、また1人と子供たちが死んでいった  そして、俺たちは神様達に助けを求めた」 イヴとアダムが跪き、天に祈りをささげる。 すると、天から階段が伸び、2柱の神が下りてくる。 よく、映画や漫画で目にした光景だ。 それもまた、神話が元になっていた。 臣「映画のように神様達が降り立ったわけじゃない  言葉で神様達と契約を交わしただけだ」           
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