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俺は恐ろしい。
明日、郁の体温が消えるかもしれないと思うと。
臣「けれど、今までは戦うことすらできなかった
力が無さ過ぎた」
郁「だから、あいつが目覚める時期が近付くと
何もせずに、契約を交わした
それが、この世界を守る最善の方法だった」
何故、生きることを願わない。
何度も生まれ変わり、記憶を受け継いできたことの代償なのか。
郁はあまりにも死に対しての恐怖が薄い。
郁「今回はアダムが女神様に連れ去られるほどに
力が強くなった」
呉「臣が行方不明だったのは、
神様のせいなのですか?」
だから、背を向けて仲間をかばう。
幾ら傷を負っても笑っている。
今でさえも、笑っている。
臣「強すぎる黒の力のせいで、
郁が生まれることが出来なかった
それに例え生まれていたとしても、
すぐに死ぬ可能性があった
黒と白の力は、悪い意味でも対等だ
少しでも多い方に天秤は傾く」
郁「本当は俺と臣は当時に生まれるはずだった
けれど俺が男になって、ずれが生じた」
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