第15章

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郁「先輩達に会ったばかりの頃、  俺には秘密が5つあると言いました  今の話で全てです  神城であること  魔剣であること  イヴの生まれ変わりであること  白魔法の使い手であること  そして、魔界の扉を閉じる審判の時のこと」 あの頃が懐かしい。 あの頃は昨日と変わらない今日が、今日と変わらない明日が来ると信じて疑わなかった。 けれど、今はもう違う。 普通であることがどれほど素晴らしい事か。 平和であることがどれほど恵まれていることか。 郁「本当は5つも秘密なんてないんです  全ては俺がイヴであるから」 色んな事があった。 呉羽、劉矢、千鶴、零、カイル、レオン。 1年間、全く関わりのなかった奴ともよく話すようになった。 全ては、郁が来てからの変化。 だから、感謝している。 郁「全ては、イヴであることに繋がるんです」 これからも感謝していきたいんだ。             
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