第15章

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郁SIDE 臣「一息に話し過ぎたんじゃねぇか?」 また、戦いが始まる。 1回目と同じように、結界の近くで2人での待機。 郁「かもね  でも、何時話せるか分からないから」 臣「もしかしたら、今があいつらを見れる最後かもしれねぇからな・・・」 郁「・・・」 今まで通りにはいかないと言った。 けれど、そんなもの何の確信もない。 神様達に創られた同じものだとしても、神として作られたあいつとは根本的に違う。 神には決して敵わない。 それが、この世の真理だ。 郁「易々と死ぬつもりはない  けれど、のうのうと生き延びるつもりもない」 臣「俺達のかねてからの願いと、新しく生まれた願い  どっちが叶うだろうな・・・」 また、鐘が鳴り響いた。 臣には、俺の声が聞こえただろうか。 郁「どっちも叶うといいね」 でも、それは絵空事だ。
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