第15章

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ル「よぅ、早いな  そんなに歓迎してくれるなら、  お前らの根城に招待してもらいたい  もんだがなぁ」 ニヒルな笑い。 それとは正反対の魔力量。 ピリピリとした威圧が肌に感じられる。 吸う空気が禍々しく、熱い。 ル「そんなに怖い顔すんなよぉ  同じオヤから生まれた者同士じゃねぇか」 例え向こうが気を緩めていたとしても、こちらは気を抜けない。 気を抜いた瞬間、即殺られる。 それが分かっているから、絶望を感じる。 生きていたいと思う願いと同じくらいの、相手との圧倒的な力の差。 ル「俺もあんまり暇じゃねぇんだよ  今回、お前達は封印をする気はねぇと見た  あの後ろにいた奴らと生きるためになぁ」 郁「…認めたら、  扉の向こうへ帰ってくれるのか?」 あの人と共に生きることが願いになった。 臣も同じような願いを持った。 そして、愛を交わした。            
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