第15章

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例え、それが嘘だろうと分かっていても、心が揺さぶられないわけがない。 ル「…愚かだ……」 口が動いたと思い、わずかな声が聞こえたと瞬きを1つすれば、すでにそこに姿はなかった。 臣「っ、くそっ!」 向かった先は分かっている。 動かされてしまった心を憎みながら、転移する。 互いの愛する者のもとへ。 力を込め、場所をイメージする。 体が向こうに移る瞬間、湧き上がる闇の魔力を感じた。 それは、合図を送らなくても互いにわかることで。 すぐさま、体を闇の魔力の前に投げ出していた。          
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