第15章

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視界が霞む。 足が震える。 隣をちらりと見れば、臣も同じような状態だった。 ル「まだまだだろぅ?  まだ前座だぜぇ?」 ふわっと優雅にルシファーが手を広げれば、目の前の光景に開いた口が閉じられなかった。 臣「…嘘だろ……」 そう思いたくなるのも不思議ではない。 陣のまわり中を囲い込む、数万とも取れる矢。 これが一斉に結界に向かうと思うと、ぞっとする。 1か所に1本なら、防ぐことはできる。 けれど、これだけ連続で突き刺されば、無理だ。 ル「さぁ、踊れ!」 パチンと指が鳴った。 本気の死を覚悟する。 けれど、怯むわけにはいかなかった。 それは臣も同じこと。           
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