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まるで煙のように全ては消え去った。
先程まで目の前に会った矢は消え、静寂が支配した。
2回目の戦いが終わったのだ。
一時的に門は閉じ、ルシファーは戻った。
だから、弓矢も消えた。
それを頭が理解し始めると、一気に力が抜ける。
地面に叩き付けられるように、体は崩れ落ちる。
痛いはずだが、痛みはもう感じなかった。
ただ、寒い。
霞む視界で臣を見た。
同じようにこっちを見ていた。
互いに全てを悟っていた。
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