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千「鷺ノ宮っ!
しっかりしろ!!」
痛みと怒声に、ハッと意識を戻せば、他のメンバーは郁たちの治療にあたっていた。
零と劉矢とカイルは郁を治療する優和のサポート。
レオンと呉羽と千鶴はカリシュアルの治療班の人のサポート。
何もせずに突っ立っているのは、俺だけだった。
今になって、叩かれた頬が痛む。
そうだ。
こんな風に呆けている場合ではないんだ。
郁のもとに駆け寄る。
弱弱しい息遣いに、胸が苦しくなる。
そっと、手を取れば、軽く力を込められる。
その弱さが、辛かった。
郁「せんぱ……」
優「喋るな!」
郁「…っ、せんぱい……」
吐息の様な声を聞き洩らさないように、耳を近づける。
途切れ途切れの声は、弱弱しく空気を振動させる。
郁「次は…あと…どれくらいですか…?」
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