第15章

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臣も拡声魔法をかけたのか、声が結界に反響し響く。 表情は見えなかったが、その声色から想像はできる。 それほど、長く過ごしてきた。 郁「……ゼウス様……」 ザワリと大気は揺らぎ、髪がそれに煽られる。 何時の間にか、括っていたのに、解けてしまっていた。 今ではもう、歩く時にも引きずってしまうほどだろう。 先程の結界の強化でかなりの力を使ってしまった。 郁「…天にまします、我らが神よ…  我が…祈りを聞き届け……たまえ」 カチリと下から音がした。 白の時計が動き出した。 黒と白の時計は同じ時刻を指し示す。 後、5分。 郁「我が…名はイヴ  白の魔法が……主なり」 色んな事があった。 楽しかった。 楽しかった。 楽しかった。 永遠と思えるほどに。            
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