第15章

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郁「乞い…願わくは、永久なる…門の印なり    魔出ずる…門を封じ…この地に…平和を…」 下から声が聞こえる。 もう、それが何を言っているのか分からなかった。 けれど、声の温かみは分かる。 記憶がフラッシュバックする。 郁「対価に捧げるは…我が魂魄……  依り代とするは…我が身体…」 愛することが、愛されることが、あれほど狂おしく、素晴らしい事だと知った。 今の俺は笑えているだろうか。 郁「我が…身を鎖とし、門を閉じ…たまえ」        
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