第15章

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茨のように棘のついたそれは、一度絡まれば外れない。 暴れれば暴れるほどに絡まり、食いつき、離れない。 ル「いいじゃねぇか!!  また200年後に……!」 郁「…お前はもう…二度と目覚めない    俺の……願いは永久の…封印だ」 それだけの力を持った。 100年ごとに危機に瀕する人々の姿が悲しかった。 だから願った。 二度と解けることのない封印を。 はるか以前から。 ル「そんな事をすれば、  二度と生まれ変われねぇぞ!!」 郁「もう飽きるほどに…生まれ、死に、生きた  …これが……最後でも構わない」 どうせ生まれ変わっても、何も無い。 次の世界には先輩たちはいない。 同じ魂はあったとしても、それは本人ではない。 こんなにも愛しい心を教えてくれた彼らにもう会えない。 それで生きていて、どうなろうか。        
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