第15章

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ル「くそがぁ!!!」 郁「…共に眠ろう…ルシファー……」 絡みついた蔦は塔の様に天に向かって伸び、ルシファーを捉え、離さない。 幾重にも絡まり、大木のようにも見える。 白の結晶の大木。 そして、ルシファーが隠れて見えなくなりそうになった時。 1本の蔦が俺の方に伸びてくる。 郁「…先輩…生きてくださいね……」 そちらのほうに手を伸ばす。 ピクリと震えた体に気付かないことにした。 瞳から涙が一筋流れた。 体を少し離せば、先輩の顔が見える。 瞳に涙をいっぱいに溜めて、口は固く結ばれていた。 泣き顔を覚えていてほしくない。 最後は笑っていてほしい。 俺も笑っていたいから。 郁「愛しています……  きっと…先輩が思うよりも…ずっと」 蔦が俺の手を捉える。 優しくからみついて、俺を引っ張る。           
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