第16章

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兄貴が消えてすぐの時、呉羽が一番に荒れていた。 何も食べようとせず、ずっと兄貴の体のそばに居続けた。 最近になってようやく、落ち着いてきた所だった。 呉「炎剣様が呼んでますよ  カリシュアル本部に来いとのことです」 千里は魔剣を受けとったものの、魔剣の地位にはつかなかった。 今では、大事な取り決めはミリアさんと各属性剣全員が話し合って決めているらしい。 それに、誰も異を唱えなかった。 相応しき魔剣は誰か分かっていたのだ。 すぐに転移を行い、カリシュアル本部へ向かう。 だいぶ、俺も強くなった。 けれど、まだまだだ。 こんな弱い手では何も守れない。 千「来たか  遅いぞ、お前が最後だ」 受付を通り、炎剣の執務室に行けば、そこにはみんな揃っていた。 レオン、カイル、零、劉矢、千鶴。 学園内で郁と関わった者たちだ。
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