第16章

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臣「神級魔法によって、俺の魂はハデス様に」 郁「俺の魂はゼウス様のもとへ行きます  体は薔薇の花と蔦に絡まれ、  磔になっているでしょう  どうか、あれを傷付けないでください  あれは門を閉じる結界であり、俺達自身です」 臣「あれが崩れた時、俺達は消滅し、  魔界の門が開かれる  それだけはどうしても避けたい」 郁「白羅と黒羅……  俺達の使い魔はそれの門番  何かあれば彼らに聞いてください」 臣「そして、これが一番重要だ  俺達は死んだわけじゃない」 郁「魂が抜かれただけで、体は生きています  俺達の魔力が費えた時に、体は消滅します  けれど、今の俺達なら永久ほどの長い期間、  魔力が無くなることはないでしょう」 臣「体が封印の依り代となっている時、  時の神様によって、俺達の時間は止められる  だから、体は永遠に年を取らない」 郁「だから魂さえ入れば、再び俺達はその体で  目覚めます  そして、その時がいつか来るんです」 臣「俺達の魂が神様のもとから返って来るのは、  この世界が終わる時  救世主・イエスによって、俺達は蘇る」 郁「それが、いつなのかは分かりません  100年後かもしれませんし、もしかしたら  明日かもしれません」         
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