第16章

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呉「彼らは死んではいません  何が不満なのです?  彼らは私達に永遠の愛を誓ってくれました  貴方は、触れて、話していなければ、  終わってしまうような愛を郁に  持っていたのですか?」 潤「そんなわけねぇ!  そんな軽いもんじゃねぇ……」 呉「なら、どうして素直に待たないのです?」 潤「それは……」 御託を並び立てても、結局は不安なだけなのだ。 何時かえって来るのか、分からない。 俺が死ぬのが先かもしれない。 もう二度と、あの声を聞けないのだと思うと、目の前が見えなくなる。 空が灰色に変わる。 死ぬまで待ちたい。 死にたくない。 郁に会うまで。 呉「何故、貴方はそうネガティブなのでしょうね  彼らは、少し眠っているだけなのです  少し長いお昼寝から起きるのを待っていれば  いいじゃないですか」           
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