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呉「彼らは死んではいません
何が不満なのです?
彼らは私達に永遠の愛を誓ってくれました
貴方は、触れて、話していなければ、
終わってしまうような愛を郁に
持っていたのですか?」
潤「そんなわけねぇ!
そんな軽いもんじゃねぇ……」
呉「なら、どうして素直に待たないのです?」
潤「それは……」
御託を並び立てても、結局は不安なだけなのだ。
何時かえって来るのか、分からない。
俺が死ぬのが先かもしれない。
もう二度と、あの声を聞けないのだと思うと、目の前が見えなくなる。
空が灰色に変わる。
死ぬまで待ちたい。
死にたくない。
郁に会うまで。
呉「何故、貴方はそうネガティブなのでしょうね
彼らは、少し眠っているだけなのです
少し長いお昼寝から起きるのを待っていれば
いいじゃないですか」
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