4650人が本棚に入れています
本棚に追加
/621ページ
潤「捨てねぇ、絶対に!
愛してるんだ!
でも……
この気持ちをどうしていいか分からねぇ…」
俯き、頭を抱える。
いつも、夢を見る。
とても幸せな夢だ。
郁と共に、あの桜の木の下にいる。
頬に触れると、それはふわりと赤く染まる。
そして、笑顔が咲く。
いつも、そこで目が覚めた。
そして、郁のいないことを思い知る。
眠ることが嫌になった。
けれど、会いたいから、また眠る。
同じことの繰り返しだ。
呉「我慢しなさい
それが私達に与えられた、罰です」
潤「な……」
呉「臣達は私達のために自らの時間を捧げました
私達はそれに甘え、享受するだけですか?
私達は、特別な物を与えてもらったのです
それに対価を払うのは当然のことでしょう?」
最初のコメントを投稿しよう!