エピローグ

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最初に2柱の神がいた。 1柱を男神ゼウス、もう1柱を女神ハデスという。 ある時、彼らは男神に似せた者を創りだした。 名をアダムという。 それが成功し、嬉しくなった2柱はアダムの肋骨から、女神に似せた者を創りだした。 名をイヴという。 2柱は彼らと共に過ごすため、エデンを創りあげた。 そこで彼らは永久とも呼べる時を過ごし始めた。 空腹も眠気も感じることのない。 何も変わらない世界。 しかし、神達には変化があった。 次第に、男神はイヴを、女神はアダムを愛するようになった。 しかし、何も無いアダムとイヴはそれを感じることが出来なかった。 それでも、2柱は囁き続けた。 愛している、我が愛しい者よ。 そして、幸福というべきか、イヴに想いが生まれた。 それは、分からないという感情だった。 神達が囁くアイが何か分からなかった。
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