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ある日、イヴは1匹の蛇に出逢った。
蛇は自らをヤハウェと名乗った。
蛇はイヴに囁いた。
その赤い実を口にすれば、全てが分かる。
それは食べてはいけないと言われていたものだった。
しかし、イヴには理性と知識が無い。
囁かれるまま、その果実を口にした。
そして、全てを知ったのだ。
愛を、神を、心を、知識を。
自らが裸であることを恥じ、衣服を纏い、その身を持ちかえった。
アダムは自分と同じであることを知ったからだ。
そして、アダムに実を食べさせた。
アダムも同じように全てを得て、衣服を纏った。
彼らを見た神達は激怒した。
そして、彼らをエデンから追放した。
しかし、それでも神達はアダムとイヴを愛していた。
だから、神は様々な物を与えた。
それは山であったり、川であったり、生き物であったり、力であったり。
アダムとイヴは次第に互いを愛し合うようになり、子をなした。
しかし、子はどこかアダムらとは違っていた。
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