エピローグ

3/11

4650人が本棚に入れています
本棚に追加
/621ページ
ある日、イヴは1匹の蛇に出逢った。 蛇は自らをヤハウェと名乗った。 蛇はイヴに囁いた。 その赤い実を口にすれば、全てが分かる。 それは食べてはいけないと言われていたものだった。 しかし、イヴには理性と知識が無い。 囁かれるまま、その果実を口にした。 そして、全てを知ったのだ。 愛を、神を、心を、知識を。 自らが裸であることを恥じ、衣服を纏い、その身を持ちかえった。 アダムは自分と同じであることを知ったからだ。 そして、アダムに実を食べさせた。 アダムも同じように全てを得て、衣服を纏った。 彼らを見た神達は激怒した。 そして、彼らをエデンから追放した。 しかし、それでも神達はアダムとイヴを愛していた。 だから、神は様々な物を与えた。 それは山であったり、川であったり、生き物であったり、力であったり。 アダムとイヴは次第に互いを愛し合うようになり、子をなした。 しかし、子はどこかアダムらとは違っていた。
/621ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4650人が本棚に入れています
本棚に追加