エピローグ

5/11

4650人が本棚に入れています
本棚に追加
/621ページ
どうやら、悲しみを吸っているようだった。 そして、禍々しさはどんどんと増して行く。 すると、中から何かが飛び出してきた。 それは、今までに見たこともない異様な姿のものだった。 鋭い牙を剥き出しにして、襲いかかって来る。 どうやら、それは生気と力を狙っているようだった。 アダムとイヴは、必死に戦った。 しかし、力が足りなかった。 何とか撃退したものの、今度は森から出てきて、子供達を襲い始めた。 そして、残りが男女の2人になった時。 アダムとイヴは、神様らに助けを求めた。 神様達を先に裏切ったのは自分たちの方。 その為、頼ることをとても後ろめたく感じていたのだが、この状況ではどうしようもなかった。 神様達は、すぐに答えくれた。 残りのことを子供たちに託し、アダムとイヴは儀式を行った。 アダムとイヴの魂が神らのもとへ戻った時、彼らは神らから全てを聞いた。 それに対して、彼らは怒りもしなかったし、責めもしなかった。 愛する心を知ったアダムとイヴには、神らの気持ちが痛いほどわかったのだ。 再び、変わらない日々を過ごした。 空腹も眠気も感じない。           
/621ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4650人が本棚に入れています
本棚に追加