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どうやら、悲しみを吸っているようだった。
そして、禍々しさはどんどんと増して行く。
すると、中から何かが飛び出してきた。
それは、今までに見たこともない異様な姿のものだった。
鋭い牙を剥き出しにして、襲いかかって来る。
どうやら、それは生気と力を狙っているようだった。
アダムとイヴは、必死に戦った。
しかし、力が足りなかった。
何とか撃退したものの、今度は森から出てきて、子供達を襲い始めた。
そして、残りが男女の2人になった時。
アダムとイヴは、神様らに助けを求めた。
神様達を先に裏切ったのは自分たちの方。
その為、頼ることをとても後ろめたく感じていたのだが、この状況ではどうしようもなかった。
神様達は、すぐに答えくれた。
残りのことを子供たちに託し、アダムとイヴは儀式を行った。
アダムとイヴの魂が神らのもとへ戻った時、彼らは神らから全てを聞いた。
それに対して、彼らは怒りもしなかったし、責めもしなかった。
愛する心を知ったアダムとイヴには、神らの気持ちが痛いほどわかったのだ。
再び、変わらない日々を過ごした。
空腹も眠気も感じない。
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