4650人が本棚に入れています
本棚に追加
/621ページ
封印の依り代となった彼らの体を、子供達は大切に守り続けた。
封印はあまり持たないようで、アダムとイヴは繰り返し、生まれ変わり、儀式を行い続けた。
ある時、アダムとイヴが地上に降臨している時、天界で反乱がおこった。
天の使いの中で最高の地位にいた秩序の神が起こしたものだった。
それは、すぐさまゼウスによって鎮められたが、その影響は地上にもあった。
強欲に塗れた力が地上に降り注ぎ、人々は神を敬わなくなった。
人々の心に、邪心が生まれた。
ゼウスはそれを知ると、地上を焼き払うことに決めた。
アダムとイヴに、危害を加える可能性があったからだ。
しかし、アダムとイヴはそれに強く反対した。
自分たちとは違っても、愛しい子供達だったからだ。
そこで、ゼウスとハデスは天の使いを創りだした。
それをヒトのやり方で、イヴに産ませた。
生まれた子の名を、イエスという。
イエスは、ゼウスから与えられた使命のもとで、人々に理性と道徳、倫理を教えて回った。
しかし、それでも人々は邪心に包まれたままだった。
ついに、邪心によってイエスは磔にされた。
そこで、イエスは決めた。
死ぬ時に全ての力を開放して、人々に邪心を押さえようと。
その決意は叶った。
最初のコメントを投稿しよう!