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「おはようございます。ルイン様」
階段の最後の段を下りると同時に、ニコッと笑顔のアリアーネさんが挨拶してくる。
「おはようございます」
こちらも笑顔でそう返す。
それから、昨日と同じ椅子に座った。
正面では、朝食のパンを食べているメイさんがいる。
「ふぁふぁふぁふぇふぁふぃふぇ、ほはふぉふほはひはふ」
………?
メイさんが呪文みたいな言葉を呟いた。
いや、こんな呪文があるわけないか。
「ゴクン。改めてまして、おはようございます」
パンを飲み込んだメイさんは、さっき言った事を繰り返した。
そう言ってたんだ…。
「うん、おはよう」
挨拶を返すと、左側からアリアーネさんが俺の分の朝食とコーヒーを机に置いてくれる。
コーヒーからは香ばしい香りが漂ってくる。
「どうぞ、召し上がって下さい」
またニコッと微笑み、アリアーネさんは奥に戻っていった。
「いただきます」
手を合わせ、そう言って、朝食に手をつける。
朝からフランスパン3つは多い気がしたけど、頑張って完食した。
コーヒーは、香ばしい香りだけあって、とても美味しかった。
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