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「それが、ホントなら未来の私はどうなっているの?」
「未来のお前は…………ごく普通の女の子だ……今のように屋敷に住んでいないし、執事やメイドもいねー。」
すると、ミラの顔が曇っていく。
「そぅ………じゃあ私に提案があるのだけど、いいかしら?」
「んぁ?提案?」
ミラはヒマワリのような笑顔で。
「お兄さん、私の執事をやらないかしら♪」
「…………えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」
思わず叫んでしまった。
「ちょ、なんでオレがミラの執事にならなくちゃ…………」
「執事になれば、ほとんどの時間は私と一緒にいる。だから、未来を変える為の手がかりが見つかるかもしれないわ。」
「なるほどな……っしかし、オレが執事をやると、あの老執事さんが怒るんじゃねーのか?」
「大丈夫よ♪ヴェンは私の執事よ?きっと私が認めた人って言えば許してくれるわよ♪」
ホントに大丈夫なのだろうか…というか、認めた人って……まるで婚約者かなんかのようだぞ。
いや、まあこの時代のミラは少なくとも8歳よりも低い年齢ではあるが。
「んじゃあ、よろしく頼むぜお嬢様。」
「ん♪任せといて、お兄さん♪」
そして、オレはミラに仕える執事となった。
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