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「あ、あぁ、そういやそうだったな。」
正直、気づかれたのかと思った。
「さぁ!早く食べた食べた!」
パンプキンスープに様々な種類のパンが置かれたテーブルに押されていく。
「んじゃ、いただきますっと。」
どこか懐かしい美味しさだった。
「それじゃあ、オバサンありかとな。また会える日を楽しみにしてるぜ。」
「お礼なんて要らないよ。あたしも会える日を楽しみにしてるよ。」
「じゃーな!」
オレが歩き出した時、オバサンが呼び止めた。
「あ!まだ名前聞いてなかったわね!」
「オレは………アラム、アラム・ドュールだ!」
そして再び歩き出した。
「…………ドュール……………偶然なのかしらね…でもドュールはとても珍しい名前……ふ、また会える日を楽しみにしてるわ。」
オレは屋敷の近くの林に隠れながらミラを待っていた。
「時間は分かんねーからなぁ、根気よく待つしかねーな。」
なんて呟いていると、後ろからつつかれた。
「おはよー♪お兄さん♪」
「うわぁ!……ってミラか…」
可愛い声でクスクス笑うミラ。ホントお嬢様だな。
「それで?私に用事があるのでしょう?」
「おっと、そうだった。あのさ、ミラ、オレはお前の未来を変える為に、未来から来た人間なんだ。」
すると沈黙が続いた。
そしてプッとミラが吹き出す。
「フフフフ、ナニソレ………未来から来たの?お兄さん♪私の未来を変えるって…アハハハハ!」
「ホントの事だ!これは冗談なんかじゃない!」
オレが怒鳴った瞬間、ミラは真面目な顔になり、言った。
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