第1章~ミラ・ノーレイズ~

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「あ、あぁ、そういやそうだったな。」 正直、気づかれたのかと思った。 「さぁ!早く食べた食べた!」 パンプキンスープに様々な種類のパンが置かれたテーブルに押されていく。 「んじゃ、いただきますっと。」 どこか懐かしい美味しさだった。 「それじゃあ、オバサンありかとな。また会える日を楽しみにしてるぜ。」 「お礼なんて要らないよ。あたしも会える日を楽しみにしてるよ。」 「じゃーな!」 オレが歩き出した時、オバサンが呼び止めた。 「あ!まだ名前聞いてなかったわね!」 「オレは………アラム、アラム・ドュールだ!」 そして再び歩き出した。 「…………ドュール……………偶然なのかしらね…でもドュールはとても珍しい名前……ふ、また会える日を楽しみにしてるわ。」 オレは屋敷の近くの林に隠れながらミラを待っていた。 「時間は分かんねーからなぁ、根気よく待つしかねーな。」 なんて呟いていると、後ろからつつかれた。 「おはよー♪お兄さん♪」 「うわぁ!……ってミラか…」 可愛い声でクスクス笑うミラ。ホントお嬢様だな。 「それで?私に用事があるのでしょう?」 「おっと、そうだった。あのさ、ミラ、オレはお前の未来を変える為に、未来から来た人間なんだ。」 すると沈黙が続いた。 そしてプッとミラが吹き出す。 「フフフフ、ナニソレ………未来から来たの?お兄さん♪私の未来を変えるって…アハハハハ!」 「ホントの事だ!これは冗談なんかじゃない!」 オレが怒鳴った瞬間、ミラは真面目な顔になり、言った。
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