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ジリリリリッ――
「んー、うるさい。」
バンッと叩いて、うるさい目覚まし時計を止める。
一応起き上がって、まだ起きてない頭でしなきゃいけないことを考える。
名前は並川歩(ナミカワアユミ)。
大学2年生。
「・・・あー、弁当作らなきゃ。」
ゆっくりと立ち上がり、欠伸をしてから部屋を出てキッチンに向かった。
冷凍庫から冷凍食品を取り出してレンジでチン。
便利なことこの上ない。
「おい、また冷凍食品かよ。」
「おはよう兄さん。あと文句言わない。」
ボサボサの髮のまま現れたのは兄、並川琉架(ナミカワルカ)。
すでに社会人。
元々は兄さんが一人暮らししていた所に一緒に住むようになった。
理由は大学が近いのと親曰く、お金がかからないから。
ちなみに我が兄ながら物凄く生意気。
でも何故かモテモテ。
毎年バレンタインチョコの数が大量で私も貰ったりする。
でも私が一緒に住むようになって早一年、彼女を作ったことがない。
「卵焼きぐらい作れ。」
「・・・もぅ仕方ないな。」
嫌々ながらも卵焼きを作る。
我が家の卵焼きは砂糖を入れる派。
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